今年の楽天がなんか強い(チーム打撃編)

開幕からはや2ヶ月

開幕前にオープン戦とペナントとの相関に関する記事を書いて以来、だいぶ間が空いてしまいました。気づけばもう開幕から2ヶ月です。前回の記事で言ったとおり、オープン戦の勝率はあんまり気にしなくて良さそう、とか言っていたら、ロッテが見事に転落していますね。。。オープン戦の時点でここまで落ちるなんて誰が予想しただろうか。

とりあえず、現時点でのリーグ戦を見ての感想としては、

楽天強くね!?!??

ですね。開幕4連勝からはじまり、春の珍事、などど言われていましたが、開幕から2ヶ月たった今も首位にいます。本当に嬉しい。

楽天の強さを可視化したい

ちょうどペナントの1/3にあたる48試合を終え、なんか楽天強い。昨日の中日戦で、ついに今季初の完封負けを喫しました。そう、6月にして、今季初の無得点なのです。

ということで、とりあえずまぁ安打数と得点数を集計してみたよ、というのが今日のお話。楽天の打撃力、得点力の強さを可視化してみようと。

まったくセイバー使ってないし、本当はもっといろいろとやりたいのですが、まぁひとまずそれくらいで。セイバーはセイバーで面白いのですが、こういうシンプルな集計もそれはそれで大事だと思っています。時間があったらいろいろやります。

安打数

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最も多いのは10安打の試合で、7試合あります。多いな。

印象としても、グラフとしても、2ケタ安打が非常に多いイメージです。調べてみたら、今季48試合中、半分の24試合が2ケタ安打なんですね。。。そりゃ多いと感じるはずだ。。。

参考:去年の安打数

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参考までに、去年の安打数の集計です。ちょうどシーズンの1/3が終わったということで、縦軸を3倍にしてだいたい合わせています。

先程言及した2ケタ安打ですが、去年は48試合、およそ1/3ですね。やはり明らかに打撃力が上がっています。

得点数

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得点数です。最も多いのは4得点で10試合。これはもうちょっと得点とってそうなイメージだったのですが、やはり安打数の割に得点が少ない気もする。。。

2ケタ得点の試合は8試合あります。実は去年の2ケタ得点試合も8試合なので、シーズンの1/3時点にして、すでに去年の2ケタ得点試合数に到達しています。

参考:去年の得点数

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去年の得点数です。同じく、縦軸は3倍にしています。

ピークが0~4点の間ですね。こう見ると、得点が少ない試合がかなり減っているのがわかると思います。

まとめ

とりあえず、楽天の安打数、得点数をグラフ化したよ、ということで。まぁもちろんこのまま調子が続く、ということもないと思いますが、少なくとも現段階ではイメージ通り、明らかに去年より打撃力が増していることが見て取れたかと思います。本当は他球団との比較、とかもしたかったのですが、まぁ追々。

オープン戦の成績って実際ペナントとどれくらい関係あるんだろう

いよいよ開幕

WBCオープン戦が終わりまして、いよいよシーズン開幕です。というわけで、今回はオープン戦とペナントの成績との関係を調べてみました。

オープン戦

オープン戦は、開幕前の調整の側面が強いと思います。オープン戦前半は若手中心で、いろいろ試してみたり、というのもよく見る光景ですね。そのため、オープン戦に勝てば「今年はいける!?」という気になるのも事実ですが、負けても「まぁまだ開幕前だし」となったりするのも、よくある話かと思います。

じゃあ実際のところ、オープン戦の成績って、ペナントレースとどれくらいの相関があるもんなんだろう。ということで、過去10年分(2007-2016年)のオープン戦ペナントレースの成績をまとめてみました。

今年のオープン戦順位は

その前に、今年のオープン戦成績を振り返ってみます。

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元データはこちら:プロ野球 - オープン戦順位 - スポーツナビ

オープン戦は試合数がチームによって異なるので、得点、失点、本塁打、盗塁は、最も試合数の多い日ハムの20試合に換算して表示しています。

とりあえず、ロッテが強い。そもそも2敗しかしていないし、得点、失点、防御率においてトップの成績となっています。

本塁打数、打率トップはDeNAですね。一方で、防御率がワースト(地味に盗塁数もワースト)であるため、この順位に沈んでいます。

盗塁数トップはソフトバンクで、その他の数字も全体的に良いです。今年も強そうな予感しかないですね。

一方で、最下位の巨人が全体的に悪く、得点、失点、打率、防御率がワースト、という散々な有様です。

本塁打数ワーストは楽天。正直知ってた。そろそろ生え抜き初の二桁ホームランが出てもいいんじゃないかなぁ。。。

オープン戦の勝率とペナントの勝率でグラフ化

というわけで、本題。過去のオープン戦勝率と、ペナント勝率をグラフ化してみます。

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まず、説明がてら2016年の成績のみのマッピングです。横軸がオープン戦での勝率、縦軸がその年のペナントレースの勝率を示しています(ペナントの勝率は0.3〜0.7にはおさまるので、その範囲だけ示しています)。色は各球団の色を示しています(が、青系が多いのでその辺はわかりづらい)。マーカーは、その年のリーグ順位によって、以下のように変えています。

  • :1位
  • :2位
  • :3位
  • :4位
  • :5位
  • ×:6位

例えば、上にある赤い星マークは、2016年の首位広島の成績を示しています。

10年分のグラフ

というわけで、上述のグラフを10年分プロットしたものがこちら。

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ざっくりした見方を載せると、以下のような感じ。

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全体にばらつきがあり、「オープン戦はいまいち、でもペナントは強かった」「オープン戦は強かった、でもペナントはいまいち」にも結構マークがあります。相関係数は0.23ということで、弱い相関があるくらいであることがわかりました。

オープン戦8割勝ててもペナント最下位ということもあれば、逆に、オープン戦2割も勝てなくてもペナント優勝ということもあるので、まぁオープン戦からはペナントの順位予測はかなり難しい、という結論になりそうですね。

余談

勝率だけ見ると、上記のような結果になるわけですが、オープン戦では不吉と言われる順位があります。それが最下位3位です。

オープン戦最下位はよく言われる話で、ここ10年で見てもほとんどがBクラスに終わっています。

baseballking.jp

また、オープン戦3位はそこまで悪い順位でもないはずなのですが、「呪い」と言われたりしています。ここ10年で、半分が最下位に沈んでいるとは。。。

rocketnews24.com

まとめ

オープン戦とペナントの成績には、若干の相関はある。が、そこまで関係ないのでオープン戦の結果は気にしなくてもよさそう。

WBC第2ラウンド

WBC2017 第2ラウンド

激闘の第2ラウンドを終え、侍ジャパンは全勝で決勝ラウンドに突入します。明日はアメリカ戦、勝てば明後日にはプエルトリコとの決勝戦になります。練習試合ではなんやかんやと言われていましたが、史上初の全勝での決勝ラウンド進出を達成しました。このままあと2戦勝ち抜いて、全勝での優勝を期待したいですね。

ひとまず第2ラウンドまでの6試合分の成績をまとめました。WBC本戦のみの成績なので、アリゾナでの練習試合は含まれていません。

各試合結果

打撃成績まとめ

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選手の順番は前回と揃えてあります。パッと見、筒香、中田、坂本がかなり良さそうですね。地味に菊池選手の三振数が最も多いのが驚きました。もちろん打席数多いのもありますが。

次に、打率、OPSだけですが、第1ラウンド終了時点での成績との比較をしてみます。

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山田の数字が明らかに上がりましたね。キューバ戦の2HRをはじめ、第2ラウンド3試合で6安打と調子を上げてきています。

あとは、良くも悪くも、スタメン勢で調子が大きく変わっている選手はいなさそうですね。青木は多少数字は上がっているものの、物足りない感じは否めません。秋山も控えているので、鈴木も含め、筒香以外の外野2枠をどうするか、が鍵になりそうですね。

投手成績まとめ

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先発陣では、石川、菅野が打ち込まれたことで数字がかなり悪くなっています。対象的に、ここまで無失点の千賀が光りますね。

リリーフ陣では、秋吉、牧田、平野の登板数がかなり多いです。というか、この3人は第2ラウンド3試合すべてに登板していますね。この3人が軸になっていることがわかります。

まとめ

がんばれ侍ジャパン

WBC第1ラウンド

WBC2017 第1ラウンド

WBCが開幕し、日本は第1ラウンドを3連勝で突破しました。かくいう私も、オーストラリア戦を現地観戦しました。球場で見た筒香のホームランは本当に衝撃でした。

正直、強化試合等の成績が芳しくなかったこともあって、あまり世間の期待値は高くなかった感じはしますが、ひとまずは無事に勝ち抜けましたね。次はオランダ、イスラエルとぶつかる第2ラウンドです。

その前に、第1ラウンドを振り返ってみたいと思います。3試合でデータも何も、という感じはあるので、ひとまずこの3試合の成績をまとめるだけまとめました。

各試合結果

  • 3/7 日本 11 - 6 キューバ
  • 3/8 オーストラリア 1 - 4 日本
  • 3/10 日本 7 - 1 中国

打撃成績まとめ

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雑ですが、基本的に、いい部分は赤く、そうでない部分は青くしてあります。数字が大きいほど色が濃くなります。

上の9人が、キューバ戦・オーストラリア戦のスタメンです。これらの選手が今後も軸になるんですかね。

この中で行くと、松田、小林両選手の打率が抜けていますね。小林がこんなに打つとは誰が予想しただろうか。。。正直、球場で見ていても、観客から小林への期待感の薄さがすごかったです。次が山田ということもあり、歓声のギャップが凄まじかった。

中田は、打率こそ悪いですが、四球が多く、打ったヒット2本がホームランということもあり、OPSで見るとトップになっています。逆に、山田、青木、鈴木はちょっとイマイチかな。。。

控えで行くと、秋山、田中両選手のがよさそう。このあたりは、打席数ないので参考程度。それにしても、銀仁朗は急に呼ばれたのに、使われないまま終わってしまうのだろうか。。。

投手成績まとめ

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投手陣はまぁ、継投うんぬんの問題もあったので。数字が悪く見える則本、平野の失点はいずれもキューバ戦での継投部分ですからね。。。それ以外は、比較的安定しているように見えますね。それにしても、松井は相変わらずの奪三振率だな。。。

まとめ

まぁぶっちゃけ、3試合程度ではデータも何もありません。ファンとしては、世界一目指して応援していくのみですね。

とりあえず書きはじめ

このブログの内容

プロ野球のデータを、いろいろな視点から分析、可視化してみよう、という自己満足的なブログです。 ありがたいことに、ネット上で有志の方々がさまざまなデータを公開してくださっています (もちろん、MLBほど充実しているわけではないですが)。

そこで、そういったデータを使って、何かいろいろとできないかなぁ、と思った次第です。 また、自分のデータ分析スキルの練習も兼ねています。

ちなみにこのブログの著者は楽天ファンです。

注意

野球でデータ分析、というとよく聞くのがセイバーメトリクスです。

セイバーメトリクス - Wikipedia

もちろん、セイバーメトリクスの指標を扱うこともあるかもしれないですが、 このブログではセイバーメトリクスにこだわるつもりは全くなくて、適当にいろいろとやってみようと思っています。 ちなみに、自分自身、セイバーメトリクスにそんなに詳しいわけでもありませんので、そのあたりも今後勉強していきたいな、と思っています。

とりあえず

まぁ試しに、ということで。

2016年の全試合結果を、得失点でマップ化しました。

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グラフの見方

  • 横軸がホームチームの得点、縦軸がホームチームの失点(=ビジターチームの得点)を表しており、該当する試合数によって色が変わっています。
    • 該当する試合がなかった場合は白、該当する色が少ないと緑、そして、該当する試合数が多いほど、青が濃くなります。
    • 例えば、右端の方にぽつんと存在する緑の点は、 ホームチーム 22 - 6 ビジターチーム の試合が1試合だけあったことを示しています。
  • 星印は、最も試合数が多かった ホームチーム 3 - 2 ビジターチーム を表しています。
  • 斜めの赤い破線は、ホームチームの得点=失点のグラフです。つまり、この破線上の点は引き分けの試合を表しています。
  • 縦横の黒い破線は、それぞれの軸の平均を表しています。

グラフからわかること

  • ホームチーム 3 - 2 ビジターチーム の試合が最も多くて、その周辺のスコアの試合が多い
    • ただし、なぜか ホームチーム 2 - 2 ビジターチーム の試合は1試合もなかった
  • 意外と2桁得点の試合も見られるが、両チーム2桁得点なのは、 ホームチーム 13 - 12 ビジターチーム の1試合のみ
    • ホームチーム 10 - 9 ビジターチーム は割とある

馬鹿試合が多い、みたいに、試合傾向みたいなのがわかるかなぁ、と思ったのですが、まぁぶっちゃけよくわからない結果になってしまいました。

まとめ

というわけで、こんな感じでなんとなくデータをまとめたり、可視化できたりなぁと考えています。 それが種々の知見を得られるような結果のときもあれば、今回のような、とりあえずできたけどよくわからない結果のこともあると思います。 まぁとりあえずいろいろと載せていくつもりですが、基本的には自己満足のものなのであしからず。。。