オープン戦の成績って実際ペナントとどれくらい関係あるんだろう

いよいよ開幕

WBCオープン戦が終わりまして、いよいよシーズン開幕です。というわけで、今回はオープン戦とペナントの成績との関係を調べてみました。

オープン戦

オープン戦は、開幕前の調整の側面が強いと思います。オープン戦前半は若手中心で、いろいろ試してみたり、というのもよく見る光景ですね。そのため、オープン戦に勝てば「今年はいける!?」という気になるのも事実ですが、負けても「まぁまだ開幕前だし」となったりするのも、よくある話かと思います。

じゃあ実際のところ、オープン戦の成績って、ペナントレースとどれくらいの相関があるもんなんだろう。ということで、過去10年分(2007-2016年)のオープン戦ペナントレースの成績をまとめてみました。

今年のオープン戦順位は

その前に、今年のオープン戦成績を振り返ってみます。

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元データはこちら:プロ野球 - オープン戦順位 - スポーツナビ

オープン戦は試合数がチームによって異なるので、得点、失点、本塁打、盗塁は、最も試合数の多い日ハムの20試合に換算して表示しています。

とりあえず、ロッテが強い。そもそも2敗しかしていないし、得点、失点、防御率においてトップの成績となっています。

本塁打数、打率トップはDeNAですね。一方で、防御率がワースト(地味に盗塁数もワースト)であるため、この順位に沈んでいます。

盗塁数トップはソフトバンクで、その他の数字も全体的に良いです。今年も強そうな予感しかないですね。

一方で、最下位の巨人が全体的に悪く、得点、失点、打率、防御率がワースト、という散々な有様です。

本塁打数ワーストは楽天。正直知ってた。そろそろ生え抜き初の二桁ホームランが出てもいいんじゃないかなぁ。。。

オープン戦の勝率とペナントの勝率でグラフ化

というわけで、本題。過去のオープン戦勝率と、ペナント勝率をグラフ化してみます。

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まず、説明がてら2016年の成績のみのマッピングです。横軸がオープン戦での勝率、縦軸がその年のペナントレースの勝率を示しています(ペナントの勝率は0.3〜0.7にはおさまるので、その範囲だけ示しています)。色は各球団の色を示しています(が、青系が多いのでその辺はわかりづらい)。マーカーは、その年のリーグ順位によって、以下のように変えています。

  • :1位
  • :2位
  • :3位
  • :4位
  • :5位
  • ×:6位

例えば、上にある赤い星マークは、2016年の首位広島の成績を示しています。

10年分のグラフ

というわけで、上述のグラフを10年分プロットしたものがこちら。

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ざっくりした見方を載せると、以下のような感じ。

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全体にばらつきがあり、「オープン戦はいまいち、でもペナントは強かった」「オープン戦は強かった、でもペナントはいまいち」にも結構マークがあります。相関係数は0.23ということで、弱い相関があるくらいであることがわかりました。

オープン戦8割勝ててもペナント最下位ということもあれば、逆に、オープン戦2割も勝てなくてもペナント優勝ということもあるので、まぁオープン戦からはペナントの順位予測はかなり難しい、という結論になりそうですね。

余談

勝率だけ見ると、上記のような結果になるわけですが、オープン戦では不吉と言われる順位があります。それが最下位3位です。

オープン戦最下位はよく言われる話で、ここ10年で見てもほとんどがBクラスに終わっています。

baseballking.jp

また、オープン戦3位はそこまで悪い順位でもないはずなのですが、「呪い」と言われたりしています。ここ10年で、半分が最下位に沈んでいるとは。。。

rocketnews24.com

まとめ

オープン戦とペナントの成績には、若干の相関はある。が、そこまで関係ないのでオープン戦の結果は気にしなくてもよさそう。